メッカ

日本の中に、何かの産業のメッカを作りたい。

  • 映画産業のハリウッド
  • モード・高級ファッションのパリ
  • 高級時計のスイス
  • ワインのブルゴーニュ、ボルドー
  • ITビジネスのシリコンバレー
  • (イベリコ)豚のスペイン

のように「○○と言えばここ」と簡単に連想でき、その分野の優秀な人材と金が集まり、他地域との価格競争に巻き込まれないほど圧倒的な立ち位置になれるもの。

  1. カテゴリの特化
  2. コモディティ化を防ぐ仕組み作り
  3. サプライチェーンを逃がさない仕組み作り

の3つが重要だと思う。

カテゴリの特化について

日本にはファッション、食、住まい、地域産品、コンテンツなど様々な比較的クオリティの高い産業があるが、どれも圧倒的な地位にまではなれていない。総花的にリソースを投下するのではなく、どこかのカテゴリに集中して、どの地域にも絶対負けない圧倒的な産業を作らなければならない。

例えばざっくりファッションといっても、ファッション全体で世界No.1にを目指すのは非現実的だ。ましてやモードファッションや高級ファッションのカテゴリでパリに勝つのは難易度が高すぎる。例えばテイスト切りならkawaii系ファッション、カテゴリ切りなら靴など、マーケットを絞らないと勝つのは難しい。日本ですでにブランド化が成功している良い事例は「神戸牛」だろう。ブランドを産み、そのの価値を徹底的に高めていくことが重要だ。

ではどの産業であればこれから世界一のメッカに育てられるだろうか。今思いつくものを列挙してみる。

  • kawaii系ファッション、靴
  • サブカルチャー
  • 日本酒、ウイスキー、ビール
  • 和牛、地鶏、ラーメン、寿司
  • じゃがいも、トマトなどの野菜
  • スキー、温泉などの観光

コモディティ化を防ぐ仕組み作りについて

自由経済は素晴らしいモデルだと思う。ただ、価格競争や技術流出を引き起こしがちなことが難点だ。これらはいずれコモディティ化を招く。そうすると僕達日本人はボリューム国家には勝てない。コモディティ化につながる競争ではなく、お互いに品質を高め合い、ブランド価値を高める競争をする仕組みが必要だ。

サプライチェーンを逃がさない仕組み作りについて

もう一つ大事なことは、これらを単なる発祥の地に終わらせるのではなく、サプライチェーンを国内に維持し続けることだ。そういう意味での失敗例は柔道だ。もはや柔道の中心地はヨーロッパになってしまった。中心地でなくなれば、富は海外に逃げる。同じ失敗を繰り返してはいけない。

ではどうすればサプライチェーンを維持できるか。その分野の優秀な人材が、日本に集結するような環境作りをすれば良い。競争相手を飲み込むのだ。そうすれば他の地域には負けない状態を作ることができる。理想は「○○界のハリウッド」のような状態だ。

クールジャパンが盛り上がりつつある。非常に素晴らしいことだが、懸念している点がある。それは、結局日本は単なる発祥の地に成り下がり、富はフランスを中心とする海外に流れてしまうのではないかということだ。それを防ぐためには、「日本のサブカルチャー文化を世界へ」という発想ではなく、「日本を世界のサブカルチャーの中心地へ」という発想を持つ必要がある。

 最後に

なんとかして日本の将来の勝ち筋を見つけたい。今の僕達がやるべきことは、自分達の手でできることを最大限取り組むこと。どこまでできるか分からないが、日本の未来に少しでも希望の光を与えられるようにしたい。

雑記

良いデザイナーが報われる社会を作ることができれば、もっとブランド価値の高い製品を作れるはずだ。

クラウドソーシングサイトは多々あるが、デザイナーの価値を下げているサイトが多いのが現状。WEBを使って、WEBデザイナーだけでなくファッションや車や電化製品や家具などのプロダクトデザインにおける「高いが本当にニーズに合ったデザイナー」を探せる世界を作りたい。

コモディティ化しない産業の作り方

どうすればボリューム国家に競合しない、コモディティ化しない産業を作れるか。

前回のブログでは「イノベーション」「ブランド」などの高付加価値産業を産み出すことが重要と述べた。

 

まずイノベーションについて。

ここで重要なのは、ボリューム国家でも起こせるイノベーションではなく、研究開発に時間がかかったり、教育レベルの高い人材でないと起こせないイノベーションを起こす必要があるということだ。

そういう意味でいうと、航空機エンジンや医療電子機器、燃料電池などのハード系のイノベーションはコモディティ化しにくいが、WEBサービスなどのソフト系のイノベーションは適していないということになる。

というわけで、ハード系の知識が少なくWEB屋さんの僕はイノベーションではなくブランド作りの方がまだ日本に貢献できそうだ。笑

 

ではどうやってブランドを作るか。

そもそもなぜ人はブランドを持つのかを考えると、キーワードとしては「世界観」「デザイン性」「希少性」「歴史」「ステータス」「ネットワーク効果」などが挙げられると思う。

どうすれば世界で支持されるブランドを作れるのかは分からないが、とにかく日本のテイストをうまくMIXさせた「圧倒的に高いデザイン性」の商品を提供することが重要なのではないかと思う。

例えば、僕は明治時代の建築物が好きだが、あのデザインは海外の生活にもうまくフィットするし、外国人にも支持されるのではないかと思う。

どうやって現代のニーズにあった日本発の世界で通用できるブランドを作るか。これから考えていきたい。

 

 

日本再生のために僕達がすべきこと

コモディティ産業から脱却し、イノベーションやブランドなど、高付加価値産業で勝負しないといけない。
なぜなら、コモディティ産業でどれだけ高品質化・コスト効率化しても結局人口ボリュームが大きく人件費が安い国には勝てないからだ。
確かにユニクロやニトリなど、日本国籍の企業でコモディティ産業でもうまくいっているところはある。しかしそもそもそれらの企業の生産拠点は海外に移ってしまっているし、技術イノベーションが起きるとそれまで技術の劣っていた人件費の安い競合国家でも同等レベルの製品が作れるようになってしまい、国際的な価格競争に巻き込まれる。昔スイスの時計産業が日本の時計産業の台頭により岐路に立たされ、日本の時計産業が自らの技術イノベーションにより中国の時計産業にシェアを奪われてしまったことと同じことが起こってしまう。

日本を継続的に発展させ、1人あたりGDPを高く保つためには、「いかに人件費が安い国・会社との競争を避けるか」が重要だ。そのためには、(1)イノベーション産業 や (2)高級ブランド などの高付加価値分野で勝負するか、(3)その国にしかない価値で勝負するかしかない。
国家/地域で例えると、(1)はスイスやシリコンバレー、(2)はスイス、(3)はスイスや香港やシンガポールをイメージすると分かりやすい。(スイスだらけ・・・笑)
(1)は特に工業製品などで強く言えることで、テレビや半導体などのコモディティ製品で勝負するのではなく、医療系電子機器や航空機エンジンなど、研究開発に時間やコスト、ハイレベルな人材が必要な分野で勝負する必要がある。
(2)は時計や自動車、ファッションに加え、食品などでの勝負が上げられる。この分野は日本人が苦手な分野で、世界市場を理解して適切なブランド戦略を展開する必要がある。例えばフランスのLVMHは多数の高級ブランドの親会社だが、決して親会社であるLVMHの存在は表には出さず、各ブランドの存在を全面に押し出すし、ブランドのアイデンティティを尊重するため、1つのブランドの中で価格帯の異なる複数の価格帯の商品を出すようなことは一切しない。また、食品で見ると例えばイタリアやポーランドのハムはハムカテゴリの中でのブランド品となっているのに対し、北海道の各種農産物は品質がある程度高いのにも関わらず、世界から見たブランド認知はおそらくそこまで高くないし、北海道の◯◯は本当に美味しいよね、と言われるほどの商品は作れていない。
(3)は自国ならではの資源や、隣接する国との位置関係など他の国にはない強みを活かし勝負することを指す。例えば自然環境や食文化などの強みを活かしうまくブランディングして観光(しかも短期滞在ではなくディスティネーションツーリズムと呼ばれる長期滞在型)立国としたり、隣国の経済成長をうまく取り込むことなどを指す。
前者は隣国の言語が通じる環境を作り、ハブ空港を作った上で適切な観光ブランディングを行ったり、カジノなどのエンタメ施設を新たに作るなどが考えられる。後者は資本を受け入れたり、共同で事業を作ったり、その国で受け入れる商品を開発してうまく売り込んだり、金融など隣国からのお金が落ちる仕組みを作ることを指す。これはスイスに加えて香港やシンガポールが非常にうまい。

これらは全て大前研一氏の「クオリティ国家という戦略」という本に書かれていたことだ。常々頭の中にぼんやりと思い描いていたことが非常にすっきりと整理されていて感銘を受けた。大前研一さんってすごい人なんだな。

大前氏曰く、これらは道州制が実現し、日本が中央集権から地方分権に移行し各地方がスイスやシンガポール、香港などと同規模のクオリティ国家となり魅力ある生活環境(低所得税・自然環境・住宅環境)と魅力ある事業環境(低法人税・魅力ある人材)を提供して世界から企業・金・人材を呼び込んだ上で、グローバル人材育成環境とイノベーションクリエイティビティ環境を整えグローバル市場で勝てる競争力を整えることが前提とのことだ。
その実現は政治家にお任せして、僕はビジネス面で日本の高付加価値化を実現したいと思う。

粘り強さ

昨日は、粘り強さの大切さを改めて痛感した1日だった。
なぜかそう思ったか?それは昨日の深夜まで遡る。
昨日の深夜、僕が今運営しているサービスでシステムトラブルが発生した。まずい、、僕はすぐさまシステム担当者との連絡を試みたが、深夜のため誰も連絡がつかず、唯一連絡がついたのは前任のシステム担当者Tさんだった。
Tさんはすぐに僕の元に駆けつけてくれた。
Tさんはものすごくクレバーな人だ。ただ、そんなTさんをもってしても、原因は全く分からない。トラブル発生から3時間が経過しようとしていた。
どうしようもないという話になり、応急処置だけとった上で、今日は諦めて帰り、明日早朝に開発会社に連絡を取って解決してもらおうという話になった。
僕は、そう判断を下してすぐ、諦めて帰ろうとした。でもTさんは口では返ろうと言いながら、悔しい、悔しいと連呼しなかなか帰ろうとしない。何かトラブルを楽しんでいるような気さえした。そして、そこは関係ないだろ、、という箇所まで網羅的に調べ始めた。そしてその中から原因が分かり、その日中にトラブルを解決することができた。
問題解決力は確かに大切だ。ただ、諦めず粘り強く取り組むことはもっと大切。このことを肝に銘じてこれから生きていきたい。

好奇心のアンテナ

これからはもっと好奇心のアンテナを張って、楽しんで生きようと思う。

ここ一年、昔と比べて仕事が面白くないなーと思うことが多く、なぜだろう??とずっと考えていた。
昔より分かることも増えてきたし、責任のある仕事もやらせてもらえてるし、
やっている仕事自体も昔より興味のある内容だ。でもなんだろう、なんかつまらない。
その理由が以下の2点であることにやっと気付いた。

1)最近の自分は「直感」や「アイディア」でなく、「論理思考」に重きを置きすぎている
2)変に「でっかいことをしなきゃ」「世の中の役に立つことをしないと」などと考えすぎて、視野が狭くなりがち

上記は確かに大事だろうけど、それだけだとつまらない。
竜馬がゆくを読んでいても、スティーブ・ジョブズの自伝を読んでいても、
何かを成し遂げている人は好奇心に寄り添って生きていたんだろうと思うし、
"イタズラの延長線上"のように楽しんで仕事をしていたのだろうなーと思う。

そしてその好奇心が「人類を進歩させるもの」に対して向けられたことで
偉大な功績を果たしてきたのだと思う。

好きなことなんてどうせ見つからないから今あるものを一生懸命やりなさい、
という考え方は確かに的を射ていると思うけど、
どうせ一度しかない人生、それだと寂しすぎるし、それだけだと結果的に
偉大な功績は果たせられないと思う。

好奇心のあることを仕事にすることが、人の役に立つのかどうかは分からない。
でも、いろんな人のアイディアや新しい話を聞き、その中から自分が好奇心を持てることを見つけて、
"イタズラの延長線上"の感覚でそれを仕事にしてみようと思う。

大型商談を成約に導く「SPIN」営業術

この本は名作!営業でなくても必読。

膨大な量の営業結果を元にどのような営業方法がもっとも顧客獲得につながるのかを検証した本で、

非常に納得感があります。



SPIN営業とは、営業プロセスを下記の4つに分けて実施することをいうのですが、



・「S」ituation(状況質問)

 →顧客の現状を把握

・「P」roblem(問題質問)

 →潜在的な顧客の抱える問題点を顕在化

・「I」mplication(示唆質問)

 →顕在化した問題点に隠れた深刻な問題点を顧客自ら気づくようにする

・「N」eed-payoff(解決質問)

 →売り込もうとしている商品がそれを解決できる手段であるというあなたの提案へ誘導する



ポイントは商品を営業が「売り込む」のではなく、クライアント側に「ちょうど欲しいものがあった」と思わせること。

そのためには自分本位で商品を案内してはNG。



もっと分かりやすくするために具体的なイメージを説明すると



1. クライアントの現状をきちんとヒヤリングした上で

2. その中から自社の商品で解決可能な問題点をクライアントに認識させ

 →あくまで営業側から指摘するのではなく、クライアントの方から気づいてもらうように仕向けるのがポイント

3. その問題点を解決することができればどんなメリットがあるのかをクライアントに気づいてもらい

 →ここをきちんとやることで、高い商品でも売れるようになる

4. その問題点を解決する手段として商品をご案内する



という感じです。



この営業テクニックを知ると、

「商品のニーズがうまく合わなかった」「気に入ってはもらえたけど高すぎて買ってくれなかった」というのは

自分にとっての言い訳でしかないことが分かりますよね。



僕は営業専門じゃないので営業のプロの方々から見るとレベルはかなり低いと思いますが

これを意識するようになってから確かに売り込みがうまく行っているような気がします。



ビジネスマンとしてもう一歩レベルアップしたいと感じている人はぜひ読んでみてください。